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【方向転換・探索と適応#03】新規事業創出における「探索」と「適応」

本シリーズでは3回に渡って、新規事業創出における方向転換や探索と適応に向けた取り組みについてご紹介いたします。


・新規事業創出について検討したいが、どこから始めればいいかわからない

・新規事業チーム内の共通認識を作りたい

・新規事業創出にあたる検証活動を理解したい

・探索活動の位置付けや方向性を知りたい


といった方々のお役に立てますと幸いです。


本シリーズ・新規事業創出における方向転換・探索と適応に関する記事の一覧



新規事業における「探索」と「適応」、リーンとの関係性


ここまでご紹介してきた、プライマリーリサーチから始まる事業アイデアや仮説の構築・検証活動・方向転換...新規事業創出の取り組みはまさに「探索」と「適応」の連続であることがご理解いただけたのではないでしょうか。


改めて事業創出の取り組みと、リーンスタートアップの関係性を整理しておきましょう。 リーンスタートアップは、「構築」「計測」「学習」といったサイクルを回すことがその本質です。このサイクルとは、新規事業創出におけるCPF(カスタマープロレムフィット)、PSF(プロブレムソリューションフィット)、SPF(ソリューションプロダクトフィット)、PMF(プロダクトマーケットフィットといった4つの仮説検証でもあり、仮説検証を経てスケールするための取り組みでもあり、継続的イノベーションを実現するための組織的活動でもあります。 



リーンスタートアップで重要な点は、新規事業創出の取り組みは製品やサービスを生み出し市場に投下することをゴールとせず、その後の継続的イノベーションやそれを実現しうる組織やオペレーションの構築を視野に入れて取り組むべき点です。


事業創出活動を一過性のものとしてではなく、企業・組織として継続的に取り組み、構築・計測を通じ学習を強化していくことが何よりも重要です。


何を学習し磨き続けるのか?


私たちはこうした新規事業創出の取り組みを通じ、何を学習し、どういったことを磨いていくべきでしょうか。ここでは大きく5つの視点をご紹介させていただきます。



 1.仮説の磨き込み

まずは仮説の磨き込みです。新規事業創出においては仮説を生み出し、検証することが活動の主体となります。ここまでご紹介した4つの仮説検証「カスタマープロブレムフィット」「プロブレムソリューションフィット」「プロダクトソリューションフィット」「プロダクトマーケットフィット」これらを通じて、他社が知り得ない情報を磨き込んでいくことで、市場での実績や仮説の証明を行い、製品やサービスの独自性・優位性の獲得に繋げていきます。 


2.顧客

競合他社が未参入の領域に先んじて参入することにより、顧客をいち早く獲得することができます。いち早くリーチできた顧客は製品やサービスの成長に協力的な良いパートナーになる可能性があります。こうした顧客との関係性を構築し、育てていくことも重要な視点です。

 3.ビジネスモデルや戦略構築・計測・学習といったリーンのサイクルや、検証活動を通じて、ビジネスモデルや戦略を磨いていく必要があります。参入障壁が低いサービスの場合、ビジネスモデルや戦略が他社参入を防ぐケースもありますので、より良いビジネスモデルの探索や事業展開に関する戦略は絶えず磨いていく必要があると言えます。 


4.運営や展開上のノウハウと強み

ビジネス推進における実際のオペレーションは、当初から完璧なものを確立できるわけでなく、取り組んでみなければわからないことや、思わぬ課題などが多くあります。オペレーションやバリューチェーン、業務効率などは絶えず見直して評価することが必要です。 


5.チームの連携

新規事業創出や事業展開において、チーム内の連携は不可欠です。仮説検証を共にし、製品やサービスの構築、市場投入、継続的な改善やイノベーション、さまざまなプロセスを経て、多くの経験とナレッジがチームに蓄積されていくことになります。不確実性の高いプロジェクトではチーム内でのビジョン連携、タスク連携、ナレッジ連携、さまざまな連携が必要であり、チームにとって最適な連携を模索していくことも重要な視点です。


新規事業創出にあたっては、こうした学習を視野に入れたナレッジマネジメントも重要です。まずは、可能な限り「暗黙知」を減らし、定義や目的・手法・結果・評価など、フレームワークや思考法を活用し言語化・可視化していくことをおすすめします。


さいごに

ここまで3回に渡り新規事業創出における方向転換や探索と適応に向けた取り組みについてご紹介してきました。最後にお断りをしておくと、これらは新規事業を創出するにあたり知っておきたい基本的な概念となります。実際のプロジェクトではこうした基本的な知識のほか、さらに専門的な業界やビジネスの知識や経験が求められます。


私たちILY,は様々なデザインプロジェクトの支援を行っています。ぜひお困りごとがございましたらお気軽にご相談ください。


 

【参考書籍】

・秦充洋『事業開発一気通貫 』日経BP出版、2022年

・エリック・リース 『リーンスタートアップ』日経BP出版、2012年

・シンディ・アルバレス『リーン顧客開発』オライリージャパン、2015年

・アッシュ・マウリャ『リーンスタートアップ成長戦略』 日経BP出版、2017年

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