Design for IR
上場後の企業価値向上を実現する戦略的IR支援プログラム
Design for IRは、上場企業向けに企業価値の持続的な向上を目的とした統合的なIR支援を提供するプログラムです。投資家・アナリスト・メディアなど多様なステークホルダーに向けて、戦略的な情報設計とコミュニケーションを通じて、株式市場における企業の評価向上を支援します。
Expectation Management
業績や株価に対する期待値の適正コントロー ル活動としてのIR

企業のIR活動は、単なる情報開示にとどまらず、投資家の「期待値」を適切にマネジメントするための戦略的コミュニケーションです。過剰な期待や過小評価が株価のボラティリティを高め、経営の自由度を損なうリスクとなる一方で、透明性と整合性のあるIR活動を通じて、企業自身が望ましい「期待値レンジ」を設計し維持することが可能になります。
私たちILY,が提供するDesign for IRでは、決算説明資料や中計、統合報告書などを通じて、「理解されるIR」から「企業と市場の関係を設計するIR」へと進化を促します。
Impact for Value
IR活動が企業価値に与えるインパクト
IR(Investor Relations)は単なる情報発信ではなく、企業価値に対する評価や資本市場との関係性を中長期的に形成する経営機能の一つです。
なぜIRが企業価値に寄与するのか?
PERの向上に直結
適切な企業説明や成長戦略の言語化により、企業の将来性への理解と期待が高まり、PER(株価収益率)の上昇につながります。投資家が企業の将来成長性を正確に理解することで、より高い評価倍率を付与する傾向があり、同業他社と比較しても優位なポジションを築くことが可能になります。
資本コストの最適化
長期保有を志向する機関投資家の増加は、資本コストの低下を促し、企業にとって有利なファイナンス環境を実現します。安定的な株主構成は資金調達時の条件改善につながり、成長投資のための資金を効率的に確保できるようになるため、企業の中長期的な競争力強化に直結します。
ボラティリティの抑制
定期的で信頼性の高いIR活動は、マーケットに対する安定的な情報供給となり、株価の過度な変動を抑える効果があります。情報の非対称性が解消されることで投機的な売買が減少し、企業価値を適正に反映した株価形成が促進されます。これにより株主と経営陣の信頼関係も強化されます
経営と市場の対話を生む
IRは社内にも波及し、経営陣が投資家目線で戦略や成果を再定義する機会を創出します。投資家からの厳しい質問や市場の期待に応えるプロセスは、経営戦略の精緻化や説明責任の明確化につながり、結果として意思決定の質が向上します。さらに、投資家との対話から得られた市場の視点は新たなビジネスチャンスの発見にもつながります。
非財務資本の価値を「見える化」
人的資本、知的資本、ブランド、ガバナンス、イノベーションなど、財務諸表では捉えきれない企業の強みをIRを通じて発信することで、企業の“本質的価値”をステークホルダーに伝えることができます。

Information Framework
情報開示区分と定義

企業が外部に発信する情報は、その性質と目的に応じて「法定開示」「適時開示」「IR(投資家向け広報)」「PR(広報)」の4つに分類されます。Design for IRでは、これらの開示の特性を理解したうえでIR・PR領域を担い、戦略的な情報統合とタイミング 設計を行います。
法定開示(ディスクロージャー)
有価証券報告書、四半期報告書など、金融商品取引法に基づき義務づけられる開示。投資判断に必要な最低限の情報を提供することが目的であり、内容や様式が法律で定められています。
適時開示(TDnet)
上場規則に基づき、株価に影響を及ぼす重要事項(決算、役員人事、提携・買収など)を迅速に市場に伝える開示。公平性と迅速性が求められ、開示のタイミングが重要です。
IR(Investor Relations)
上記の法定・適時開示に加え、自社の魅力や戦略を投資家に分かりやすく伝える活動全般。IRサイト、決算説明資料、統合報告書、説明会、動画、株主通信などが含まれます。
PR(Public Relations)
一般生活者や社会に向けた広報。製品リリース、企業活動の紹介、メディア掲載など、ブランドイメージや社会的プレゼンスの向上を目的とした活動です。IRとの整合性が重要です。
Value Design
私たちの強みと提供価値
Design for IRは、株価構造の理解に基づいた企業価値の再設計を行い、非財務資本を含めた戦略的なIR体制を構築・運用支援します。

EPS×PERを意識した
企業価値設計
中期経営計画による利益成長(EPS向上)と、企業の強みを伝えるIRブランディングによる市場評価(PER向上)の両面から、持続的な企業価値向上を実現します。

ステークホルダー別
アプローチ
機関投資家には詳細分析、個人投資家にはビジュアル重視の発信、社内では経営方針とIRメッセージの一貫性を確保し、多角的な価値創造基盤を構築します。

PgMO型の
継続伴走体制
市場環境の変化に柔軟対応するPgMO型支援で、経営課題や市場反応に即したIR施策を設計し、部門横断的な連携体制により効果的な活動を実現します。
Flow & Governance
戦略策定から部門の立ち上げ、伴走支援まで
単なる発信情報の制作支援ではなく、戦略設計からIR・PRチームの構築、そして 継続的な業務レビューまでを一貫して支援します。経営チームとの連携を軸に、戦略と現場のブリッジを担い、四半期単位での振り返りと改善によって、組織としての実行力と柔軟性を高めます。

Organization Build
IR-PR部門の立ち上げと運用推進
IR・PR体制の構築は、戦略を浸透させる中核機能です。Design for IRでは、経営・広報・IRの役割を横断し、組織設計から業務設計、情報連携、AI活用まで含めた「立ち上げから自走化」までを一貫して支援します。


Project Areas
支援領域とプロジェクト例
IRの戦略設計から中計支援、ツール制作まで、企業価値向上に直結する多様なプロジェクトを横断的に支援します。
IR戦略策定
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エクイティストーリー設計
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株主通信設計
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投資家向けメッセージング
中計・成長戦略支援
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ストーリーの構造化
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投資家から見たKPI設計
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戦略ビジュアライズ
サステナビリティIR
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サステナビリティビジョンの策定
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人的資本・非財務資産の可視化
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統合報告書
IRクリエイティブ
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IRサイトの制作や運用
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決算資料
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株主通信 / アニュアルレポート